魚の新鮮さを保つ冷蔵保存ガイド!この魚まだ食べられるっけ・・?
魚が大量に手に入ったが、消費しきれない!ついつい調子に乗って魚釣りすぎた!
とりあえず冷凍庫に入れて保管だ・・・あれ?この魚いつまで食べていいんやっけ?(というか前に釣ったやつ冷凍庫の隅にまだ残ってるやん・・・)
釣り好きならばこんな状況になることも1度や2度ではないはず。
釣った(買った)魚を長く美味しさを保つためには、適切な保管方法が重要です。
この記事では、魚の冷蔵庫と冷凍庫での保管方法、そして保管期限を大きく伸ばす方法、真空パックについて詳しく解説します。
冷蔵庫および冷凍庫での各保管期限
魚を冷蔵庫や冷凍庫で適切に保管するためには、それぞれの保管期限を理解することが重要です。
ただ、基本的には魚は足が速い食べ物なので、処理をしてから早く食べるようにしましょう。(熟成処理については別記事で!)また、保管期間はあくまでも目安であり、見た目やにおいに異変があった場合は記載内の期間であっても食べるのを控えてください。
まずは、下処理のみで冷蔵庫に保管する場合から。
冷蔵庫での保管
生魚の冷蔵保管方法
具体的な手順としては以下の通り。
- 内蔵・鱗の処理をする
- 必要分を切り身に切り分ける。
- 魚を水道水で湿らせたペーパータオルで包む。
- 空気を抜きながらラップで包む
- 冷蔵庫に放り込む
生の魚は内臓、うろこの処理をした状態で、冷蔵庫で0-3°Cの温度で保管します。(チルド室が冷蔵庫にある場合はそこに置きましょう)また、魚を湿ったペーパータオルで包み、さらにラップで密閉すると、魚の湿気を保ち、新鮮さを維持できます。
また、冷蔵庫内で魚を氷の上に置くことで、温度を一定に保ち、新鮮さを長持ちさせる方法もあります。
生魚の冷蔵保管期限
1-2日以内に消費するのが理想的です。冷蔵庫内で氷の上に置くと、新鮮さを3日程度までは延命させられます。(それでも1日だけ・・・)
調理済み*魚の冷蔵保管方法(*調理済み:魚に火を通した状態)
湿気の損失と腐食を防ぐために、密閉容器(ZIPロックなども可)に入れて冷蔵庫保管しましょう。
調理済みの魚の冷蔵保管期限
調理済みの魚は冷蔵庫で3-4日間保管可能です。
冷凍庫での保管方法
生魚の冷凍保管方法
具体的な手順としては、下記の通り。
- 内臓、うろこの処理をし、よく水で洗う。
- 必要に応じて一度に食べる分を切り身にする。
- キッチンペーパーで魚の水分、ドリップ(赤い汁)をとる。
- 1回分ずつをラップで包む。
- 密封できる袋に入れて空気を抜く。
- 冷凍庫で保存する(金属製の器に入れるとより良い)
酸化や冷凍焼けを防ぐと賞味期限は劇的に伸びます。ポイントは空気になるべく触れないようにして急速冷凍することです。急速冷凍をすることで、食品の細胞をきれいな形のまま凍結できるため、味が落ちにくいです。
さらに金属製のトレイなどに入れて冷凍することで、急速な冷凍をすることができます。
生魚の冷凍保管期限
冷凍庫内-18°C以下の温度で2~3週間程度保存できます。サーモンなどの脂肪分の多い魚は、その脂肪分のために冷凍保存期間が若干短くなるので注意しましょう。
調理済みの魚の冷凍保管期限
調理済みの魚は1か月程度の冷凍保存が可能です。
冷凍前に冷ますことで、氷の結晶が形成されるのを防ぎます。
真空パックを利用した保管方法と保管期限
あー意外と保管期限短いんだなーと思ったそこのあなた!!朗報です。長期保存の方法があります。
今回お勧めしたいのは、真空パックを使った保存方法。真空パックは魚の保存において非常に効果的な方法です。そしてなによりも、そのまま冷凍庫に放り込んだ時と違い、鮮度の次元が変わります。
真空パックとは?
真空パックとは、内部の空気を抜いて真空にすることで、品質を保つ包装のことです。
真空パックでの魚の保存は、下記のメリットがあります
- 酸化防止
- 冷凍やけ防止
- 味・栄養価の維持
- かさばらないので、大量に保管を可能とする
- 保存期間の最大化
そもそも空気との接触を極限まで減らせるので、酸化による臭みや色の劣化、雑菌の繁殖を極力減らすことができます。
真空パックを使用しない場合のおよそ5倍程度の保存期間の延長が認められるとのこと。それも冷凍保存において圧倒的な保存期限の延長が見込めます。
真空パックを使った生魚の保管方法
具体的な手順としては、下記の通り。
- 内臓、うろこの処理をし、よく水で洗う。
- 必要に応じて一度に食べる分を切り身にするまたは頭を落とす。
- キッチンペーパーで魚の水分、ドリップ(赤い汁)をとる。
- 真空パックに入れてパッキングする
- 冷蔵庫・冷凍庫に放り込む
専用のパック器を使用して、パッキングをします。
海燕丸ではいつもアイリスオーヤマ真空パック器に大変お世話になっています。
なんなら魚だけじゃなく肉も野菜もいってまいます。汁気のあるものはいったん凍らせてから真空にしちゃいましょう!
詰め替え用専用ロールはこれです。いろいろ種類あるのでわからんなりますね。
真空パックでの保管期限
保管期限は下記の通りです。
冷蔵保存 | 冷凍保存 | |
刺身 | 5日程度 | ~1年程度 |
加熱用鮮魚 | 5日程度 | ~2年程度 |
加熱済み(焼き魚・煮魚など) | 1週間程度 | ~1年程度 |
生魚における冷蔵保存期間はそれほど伸びませんが、冷凍保存において年単位の保管を可能となります。これで初夏にタチウオそうめんを食べることができそうです。
また、保管期間はあくまでも目安であり、正しい処理ができていなかった場合、見た目やにおいに異変が発生します。そのような場合には、記載内の期間であっても食べることはお控えください。
まとめ
いかがだったでしょうか。冷凍って意外と鮮度落ちるの早いんですね。(昔は冷凍すれば期間無限に保管できると思っていたとは口がさえけても言えない爆笑)
冷凍やけで「うわこれマズ。。。」とならないためにもぜひ保管期限を頭に入れて、冷凍庫をうまいこと回転させちゃいましょう。できれば真空パックも併用して冷蔵庫をきれいにすれば1週間後の魚料理も快適に実施できるはず!
それではまた次回の記事で!さらば!