初心者さまガイド

【初心者さまガイド】船タコの釣り方|まず覚える基本と釣れないときの見直し方

kaienmaru-labo

はじめに!

船全体ではタコが上がっているのに,自分の釣果は伸びない。
底を取っているつもりなのに,なぜかアタリが出ない。
周りではポツポツ釣れているのに,自分のエギには反応がない。

直近の釣行では,船中で約12杯。自分はなんとか1杯という苦境。
この記事では、私が船タコで大事にしている考え方、釣り方を随時アップデートしていきます。実釣の失敗パターンをもとに,船タコ初心者がまず覚えたい釣り方をお伝えします!

「船タコに初めて行く」
「行ったけど釣れなかった」
「底取りや誘い方がよく分からん」

そんな方に向けた、実釣ベースの船タコ入門です。

せんちょ
せんちょ

船中では釣れてるのに、自分だけ伸びへんのが一番つらいんですよね……

かいえんまる
かいえんまる

せやな。せやから今回は“釣れなかった理由”から逆算して、船タコの基本を整理していくで

タコ釣りはまず、ルール確認から(注意喚起)

タコ釣りのルール確認

はじめに、タコを釣るにあたって覚えておかないといけないことがあります。

タコは、地域によって共同漁業権の対象となっていることがあります。共同漁業権の対象になっている海域では、漁協の組合員以外が対象水産動植物を採捕できない場合があります。また、共同漁業権が設定されている海域で、対象となる水産動植物を採ると、漁業権侵害になる場合があります。

共同漁業権の対象になる水産物のイメージ図

第1種共同漁業権の設定区域では,対象となるタコ・アワビ・サザエなどを採ると罰せられることがあります。必ず自分が釣る対象がその区域で共同漁業権を侵害していないこと、または、その区域のルールに違反をしていないことをまず確認してください。

共同漁業権の有無や範囲を確認する方法の一つとして、海上保安庁の海洋状況表示システム「海しる」が便利です。
ただし、実際に釣行する場合は、現地看板・船宿・自治体や漁協の最新案内もあわせて確認してください。

参考:海洋状況表示システム 海しる/MSIL

また、特に明石周辺では、マダコ資源保護のために独自ルールが整理されています。
船タコに行く場合は、利用する船宿の案内や最新の公式資料を必ず確認してください。
明石市沿岸のタコ釣りルールは更新されることがあるため、過去の釣果情報だけで判断しないよう注意が必要です。

参考:NPO法人UWH 兵庫県の水域の秩序ある利用を進める会

基本の釣り方について!

船タコ釣りの仕掛けについて

船タコの仕掛けはエギを操作し、タコを誘います。現状の構成を紹介します。

船タコ仕掛けの模式図

仕掛けの標準装備構造は、わりと単純。3連スイベルに錘、エギ2個連結して、リーダーに結べば、釣り開始可能。ココからひと手間改造を加えていきましょう。

ロッド/リール
  • ロッド 
    タコ釣りに必要なロッドは、「穂先の柔らかさ×パワー」の必要な少し特殊な竿です。50号のオモリが使用可能な2m前後の汎用ロッド(ジギングロッド等)であれば、代用は効きます。
    ただ、タコがエギを抑えるように触る微妙なあたりを拾う感覚と底の地形変化を感じる、「穂先の柔らかさ」そして、タコを地面から引きはがす「パワー」の両立された、専用ロッドが使いやすいです。
    1.8m前後が船上で取り回しやすい基本の長さで、8:2調子(ロッドの長さの2割が穂先)のものが操作性がよいです。
  • ベイトリール
    常に海底をとり続ける必要のある釣りのため、糸ふけの瞬時の調整がしやすいベイトリールが必須。(逆にスピニング用のロッドはほぼ見ないので購入時注意。)
    浅場20m付近で釣ることが多いため、PE2号を200mほど巻けるもの(300番程度のもの)が良いです。
    また、とにかく釣れた時重たいので、巻き上げトルクのあるローギア(パワーギア)かつ5kg以上のドラグ力が欲しいです。こちらは専用ギアである必要はなく、ジギング用のベイトリールと代用可能です。

    が家のロッド&リール

ロッド:DAIWA ANALYSTAR EGITAKO 175
ベイトリール:プロマリン TAKO-SEN DX TSD 4000 (435gとちょっと1日フリフリするには重いかも。)

せんちょ
せんちょ

タコ竿が買えなかったので、元々硬めのタイラバ用竿を使ってました。そもそも仕掛けが重いので、ヒット時はそれでも曲がる曲がる。

専用ロッドに変えてから、バラシが極端に減りました。

かいえんまる
かいえんまる

魚の釣りと違って、岩を抱いて上がってくることもあるから、タコを底から引きはがせるパワーのある竿を選んだ方が安心やで。

糸/ノット
  • 道糸
    根掛かりの少ない場所中心であれば、PE2号がお勧め。根が荒く、擦れる可能性ありならば、3、4号に太くしましょう。太くすると、潮の影響を受けやすくなり、周りの人とおまつり(糸絡み)する可能性が高くなります。
  • リーダー
    フロロカーボンのリーダー8号を1.5m(1ヒロ)をリーダーとして使用します。
    PE2号に対して8号のフロロのため、PEを太くする場合、フロロも太さを上げていきます。
  • ノット
    1kgUPのタコが石を同時に抱いて釣れた際は、死ぬほど重いです。最強ノット 「FGノット」でPEとリーダーを連結しましょう。
  • 集寄(しゅうき)
    PEに直接、「集寄(しゅうき)」+リーダを連結する人もおられますが、潮受けが強く、流されて底取り、アタリがわかりにくい、おまつりし易いなどのデメリットがあります。このため、初心者さまにはあまりお勧めしていません。
    アピール力の向上を目的とした運用であれば、錘の色やエギ本体をラトル入りにするなど別方向でのアピール力を上げる方が良いと考えています。
仕掛け
タコエギとオモリを使った船タコ仕掛け
  • スイベル
    エギの2個付け+錘連結が可能なものであれば、何でも代替可能。
    個人的にはダイワ Dスイベルタコエギスイベル Mサイズ が使いやすい。
    Dスイベル タコエギクイック(ルアーフック・ジグヘッド・ルアー用小物)|DAIWA

    エギを二個付けでき、スパイラル使用でエギの着脱が割と簡単。タコに違和感を与えないブラック仕上げとなっており、金属部の違和感を少し消してくれそう。錘連結部とエギ連結部がすぐ見分けがつくのも、なかなかありがたい。
  • エギ
    各種メーカーから様々なエギが販売されています。カラーは黄色を中心に、赤系、緑系をまずは揃えましょう。
    お勧めエギは、ハリミツ「蛸墨族」。兵庫県のメーカーで、明石タコを釣るために進化をしてきたタコエギです。基本は35gを準備しておけばOK。軽いもの(25g)は、アクションに差を出したいとき、潮が緩いとき、触るけど乗らないときの調整用として使用することが多いです。(ウチは35g一本。)
    蛸墨族エギ | エギング・アオリイカ釣りは【墨族】

  • 50~60号のオモリの使用がほとんどです。潮が速すぎる時間帯、底が取れない時間帯は、60号にあげることもありますが、ほとんど50号の無垢のものを使用しています。
    アピール力を上げるために、蛍光色の錘を使用することもありますが、まぁまぁお高いのと、根掛かりロスト時に心がバキバキに折れるので、ウチは無垢で釣ります。
  • ワーム
    明石では、ワーム(ソフトルアー)のエギ針への「ちょんがけ」が2026年から禁止となりました。
    固定方法は、金属以外の固定方法となっており、ウチでは細いインシュロックで固定を試みています。そしてやはり匂い付きのワームが強い。赤、オレンジ、黄色など派手な色を選びましょう。
    お勧めは、ワンナック デビルクロー(レッドラメ、ピンクラメ、パールグリーン)。甲殻類成分配合で匂いがしっかりついています。
  • 匂いスタンプ
    ワームでも匂いを付けましたが、さらにスタンプで補強していきます。
    いつも愛用しているのは、マルキュー ノリノリタコライダースタンプです。
    他メーカーにてスプレータイプもあるのですが、船上で使うとつるつる滑るようになるとのことで、お断りされるケースが何回かあったため、スタンプに落ち着きました。
    ノリノリタコライダースタンプ | つれるエサづくり一筋、マルキユー株式会社の公式サイトです。
  • 明石地域 禁止カード 生エサ巻き
    まだ明石地域で生餌が禁止でなかったころ、エギにぐるぐるサンマパープル タチウオテンヤ用 を巻くのがひそかな流行りの時期がありました。巻いた人だけがポコポコタコが釣れるそんな日も頻繁にありました。(ウチは最高これで27杯釣れたこともありました。。。)

現在は明石周辺では生エサ巻きが禁止されているため、使用できません。
他地域でも、エサ巻きの可否は船宿・地域ルールによって異なります。
使用前に必ず確認してください。

かいえんまる
かいえんまる

ルールのところでも書いたが、匂い系の装備(スタンプ、ワーム、スプレー類)は、乗合船ごとの運用ルールが異なるで。自分の乗る船に確かめて使用してな。

船タコの誘い方!

基本的にタコは海の底または、岩の間や遮蔽物に隠れています。
この生態を持つタコを釣るには海底をしつこく探らねばなりません。
船タコの基本は底をとり続けながら、タコエギを小さく動かして抱かせることです。

船タコの基本の誘い方一覧!

①まずは海底に着底させる

②着底後すぐにフリフリする(10秒ほど)

③ステイの時間を入れる(3秒ほど。②から繰り返し)

④竿先に重さの違和感を感じたら、軽くフリフリを続ける

⑤さらに重く感じたら、一気に合わせる

かいえんまる
かいえんまる

各項目詳しく解説していくで。

①まずは海底に着底させる

基本的にタコは海底付近にいるためまずは錘をしっかりそこまで落とします。着底したら終わりではなく、船が流れるたび(糸が出すぎるたび)にこまめに底を取り直しましょう。底を取り直すことで周りの人とのおまつり(糸絡み)を防ぐことができます。

②着底後すぐにフリフリする

着底後は、竿先を小さく動かしてタコエギをアピールします。大きくしゃくるのではなく、錘を底につけたまま、エギだけを細かくぴょこぴょこと動くイメージで操作します。錘が底から離れると、タコのいる層からエギが外れてしまい、抱くチャンスが減ります。可能な限り底から錘を離さずに誘ってください。1セット10秒ほどを目安にしています。

③ステイの時間を入れる(②から繰り返し)

この動作は賛否ありますが、ウチではステイ(仕掛けを動かさない)の時間も入れています。小さく誘って1~3秒止めてまた誘う。このステイ時間がタコがエギを抱き込む

時間を生み出すと考えています。実際止まっている間に乗っていたことも一度や二度ではありません。死にかけのエビを演出するのです。

④違和感を感じたら、すぐに大合わせしない

フリフリの最中に竿先に重みや違和感が出ても、即大きく合わせると抜けてしまうことが多々あります。フリフリを弱くしてしっかりとタコが抱き込む時間を作ってあげましょう。これも3~4秒程度でよいと考えます。

⑤さらに重く感じたら、一気に合わせる

重さを感じたら、ここで大きく1回合わせを入れます。エギを抱きかかけたタコに針を食いこませます。竿を立て強めに合わせ、タコを底から引きはがす意識で巻き上げます。
根掛かりで地球を釣っている場合も多々あるので、根掛かり時は外して再回収してください。(底を攻める釣りなので、根掛かりはある程度しょうがないです。)

⑥テンションが抜けないように一定速度で巻き上げる。

底からタコが剥がれたら、一定の速度で巻き上げます。返しが付いていないので、糸のテンションを緩めるとタコが外れます。テンションを保ったまま、水面まで焦らず巻き続けてください。

ランディングは、サイズや船宿の方針に合わせて対応します。小型なら抜き上げできることもありますが、不安な時や大きそうな時は、無理せず船長や周囲に声をかけてタモを使いましょう。

かいえんまる
かいえんまる

当たった後は、でかいビニールのごみが掛ったような何とも言えない重量と抵抗を感じるで。岩抱えてることもあるから、上がってきてたら最後まであきらめんな!

船タコで釣果を伸ばすコツ

船タコは、仕掛けを落として底を探るだけの単純な釣りに見えます。

しかし実際にやってみると、同じ船に乗っていても釣れる人と釣れない人の差が出ます。
その差は、特別な道具だけではなく、底取り・合わせのタイミング・周囲の観察・カラー選択・釣り座の考え方に出ると感じました。

せんちょ
せんちょ

ここでは実際に船タコをやってみて大事だと感じたコツを整理します。

①エギを底から剝がさない |船タコは底を外すとチャンスが減る

釣り方の章でも記載しましたが、船タコで一番大事なのはエギを底に置き続けることです。
錘やエギが底から離れている時間が長いと、シンプルな機会損失となります。

特に波がある日は、船の上下で錘が一瞬浮くことがあります。底をとっているつもりでも、実際にはエギが浮いている場合があるので注意が必要です。誘うときも、大きく跳ね上げるのではなく、底から剥がさない範囲で小さく動かすイメージです。

②違和感で即合わせしない |タコが抱き込むまで少し待つ 

動画でもお分かりの通り、筆者はこれ苦手です。当たったんなら即合わせしたいやろ!が本音なんですが、即合わせはNGだそうです。というより抱き込んでいない段階ですっぽ抜けてせっかくのタコを逃していることが結構ございます。

違和感が出たらまずは軽く聞くように重みを確認してみてください。さらに「ヌーッ」と重くなるようならタコが抱き込んでいる可能性大です。竿を立てて、強めに合わせてそのままテンションを抜かずに巻き上げましょう。

③おまつり時間を極力減らす |仕掛けが入っている時間を増やす

乗合船では、おまつりを減らすことも大事です。おまつりすると、仕掛けをほどく時間が発生します。その間、自分の仕掛けは海に入っていません。

そう、シンプルなタコとの遭遇の機会損失なのです。

周囲のライン角度を見ながら、糸を出しすぎないこと。底を取り直すこと。
船長の投入・回収指示をよく聞くこと。
隣の人と仕掛けが交差しそうなら、早めに対応すること。

地味ですが、釣れる時間を増やすためにはかなり大事です。また、気にしていても引っ掛かること、引っかけられることは当然あります。「お互い様」の気持ちを持って、ごめんなさいすればダイジョブです。

④周囲で釣れている人を見る |色・誘い・釣り座は最高のヒント

乗合船では、周囲で釣れている人を見ることも結構大切です。

・どんな色のエギを使っているのか。
・ラトル入りなのか。
・誘いは細かいのか。どのくらいのステイを入れるのか。
・どの釣り座で釣れているのか。

これらは、現場で得られる一番リアルな情報です。自分のやり方にこだわりすぎず、釣れている人の傾向を見て、色や誘い方を寄せるだけでも釣果につながることが結構あります。

⑤カラーのローテーションをする |同じ色を信じすぎない

黄色系は定番で強い場面も多いですが、反応がないのにずっと同じエギを使い続けると、変化を試す機会を失います。

同じ黄色でも、ラトル入り・夜光系・ゼブラ柄・シルエットの大きさでアピール力は変わります。

反応がない時間が続いたら、黄色系だけでなく、白・赤・緑・夜光系なども試してみる価値があります。

かいえんまる
かいえんまる

カラー替えた途端に他の人が前カラーで釣って、元に戻すのはもはやご愛敬。

⑥釣り座の有利不利を予測する |潮上・潮下で差が出る

船が流れている時、潮上側はまだ仕掛けが通っていない底を先に探れる可能性があります。
一方、潮下側は前の人が通した後を探る形になることがあります。

もちろん、いつも潮上が有利とは限りません。
風向き、潮流、船の立て方で状況は変わります。

それでも、船中で釣れている場所が偏っている時は、自分の釣り座が潮上なのか潮下なのかを考える価値があります。

釣り座を選べない時でも、状況を読むことで、アピール力強めのエギ投入など戦略を考えることができます。

⑦1投目を大事に |船ポイント到着直後はスレていないチャンスタイム

乗合船に乗った際、大事にしている考え方があります。

船がポイントに入りなおした際に、1投目にヒットすることが結構頻繁にあるのです。新しいポイントに入った直後は、まだ多くの仕掛けが通過していないため、タコに余計なプレッシャーがかかっていない可能性が高いです。つまり最初の1投は擦れていないタコに最初にエギを見せられる絶好のチャンスです。
さらに朝一×一投目は最も擦れていない時間帯。ポイント到着までに必ず準備を済ませ、船長の「はい、ええよー」の「よ」で着水させ一番先にタコへのアピールを勝ち取ってください。

終いに!!

一匹丸ごと買うと最近は相当なお値段が張るタコ。実は3杯釣れれば、船の金額の元が取れるといわれるほど、単価の高い釣りでもあります。冷凍庫で長期間保存も効くしね。釣ってよし食ってよしのすべてが完璧な生物タコ。どうぞ皆さまよきタコ釣りライフを!

ABOUT ME
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釣って食べる海燕丸ブログ運営者
海燕丸ブログを運営している、せんちょです。 明石・淡路島・紀伊水道周辺を中心に、船釣りと魚料理の記録を残しています。 釣果だけでなく、持ち帰り方、締め方、保存、調理、そして失敗から学んだ改善点まで。 釣った魚を最後まで楽しむための情報を、実体験ベースでまとめています。
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