【初心者さまガイド】海釣りで遭遇しやすい危険生物8選|毒魚・クラゲ・スズメバチまで安全対策

あーなんかちっこいのが釣れたわ。針外して……っと。

せんちょ、それよく見ろ!ハオコゼや!
海釣りでは、狙った魚だけが釣れるとは限りません。
小さな毒魚が針に掛かったり、クラゲの触手がラインに絡んだり、堤防に落ちている海毛虫を踏みそうになったり。
知らずに触ると、楽しい釣行が一気に痛い思い出になることがあります。
この記事では、海釣りで出会う可能性がある危険生物8選と、釣り場での対処法をまとめます。
基本は、正体が分からないものは素手で触らないこと。
危ないと感じたら道具を使い、無理ならハリスごと切る。
この考え方を知っておくだけでも、釣り場での事故はかなり減らせます。
まず結論:危険生物は「素手で触らない」が最優先
海釣りで正体の分からない魚や生き物に出会ったときは、素手で触らないことが一番大事です。
小さい魚でも毒棘を持っていることがあります。
クラゲの触手や海毛虫の毛のように、魚ではないものでも痛みやかゆみにつながることがあります。
危ないと感じたら、フィッシュグリップやプライヤーを使う。
無理に針を外せないなら、ハリスごと切る。
刺されたり強い痛みが出たりした場合は、我慢せず医療機関に相談する。
この3つを覚えておけば、釣り場での事故はかなり減らせます。
危険生物に出会ったときの共通ルール
危険生物ごとの説明に入る前に、共通ルールを整理しておきます。
まず、釣れた魚や生き物の正体が分からない場合は、素手で触らないようにします。
小さい魚でも、背びれや胸びれ、尾のトゲに毒を持つものがあります。
次に、雑巾やタオルで包めば安全だと思わないことです。
ゴンズイや海毛虫のように、布越しでも危ないものがあります。毒棘や毛が布を突き抜けることもあるため、雑巾を過信しない方が安全です。
そして、刺されたり触れてしまったりした場合は、自己判断で無理をしないことです。
強い痛み、腫れ、しびれ、吐き気、発熱、息苦しさ、全身のじんましんなどがある場合は、すぐに医療機関へ相談します。
応急処置で大事なのは、次の3つです。
・安全な場所に移動する
・患部を確認し、無理に触らない
・症状が強いときは医療機関へ
口で毒を吸い出す処置はおすすめしません。
口の中に傷があると危険ですし、うまく吸い出せる保証もありません。毒を出そうとするより、患部を洗い、必要なら医療機関へつなぐことを優先します。
釣り場で出会う危険生物8選
① ハオコゼ

生物の特徴
ハオコゼは、小型の毒魚です。
見た目は小さく、場所によってはカサゴの小型個体のように見えることもあります。
背びれ・胸びれ・尻びれに毒を持つ棘があり、刺されると強い痛みが出ることがあります。
小さい魚だからといって、素手でつかむのは危険です。
ハオコゼは死んだあとでも毒棘が残るため、堤防に落ちている個体にも不用意に触らないようにします。
カサゴと似て見えることがありますが、頭のあたりにある角のような長い棘が見分けるポイントです。

実はかなりおいしい出汁が出る。でも初心者は毒棘処理に慣れてからやな。
出会いやすい場面
ハオコゼは、堤防釣りやちょい投げ、根のある場所などで釣れることがあります。
小さい魚が釣れたと思って何気なくつかむと、ヒレのトゲが刺さることがあります。
初心者が特にやりがちなのは、「小さいから大丈夫」と思って手で針を外そうとすることです。
正体が分からない小魚は、まず素手で触らないようにします。
釣り上げた時の対策
ハオコゼが釣れたら、素手で持たず、フィッシュグリップやプライヤー、針外しを使います。
無理に針を外すのが怖い場合は、ハリスごと切って海へ返す方が安全です。
持ち帰って食べる人もいますが、毒棘の扱いに慣れていないうちは無理に持ち帰らない方が無難です。
筆者も、ハオコゼはできるだけ直接触らず、道具を使って処理するようにしています。
刺された時の対処
ハオコゼの棘が刺さった場合は、まず安全な場所に移動します。
傷口を水道水などで洗い、見える範囲に棘が残っている場合は無理のない範囲で取り除きます。
口で毒を吸い出すのは避けます。口の中に傷があると危険ですし、うまく毒を取り除けるとは限りません。
痛みが強い場合は、火傷しない程度のお湯で患部を温めると、痛みが和らぐことがあります。
ただし、熱すぎるお湯は火傷の原因になるため、45℃以下を目安にします。
痛みや腫れが強い、しびれがある、棘が残っているかもしれない場合は、無理に様子を見ず医療機関を受診します。
② ゴンズイ

生物の特徴
ゴンズイは、ナマズに似た形をした毒魚です。
茶色っぽい体に、頭から尾にかけて黄色っぽい線が入っているのが特徴です。
背びれと胸びれに毒を持つ棘があり、刺されると強い痛みや腫れが出ることがあります。
ぬるっとした体で暴れやすいため、針を外そうとしたときに棘が手に当たることがあります。
ゴンズイは死んだあとでも毒棘が危険です。
堤防や砂浜に落ちている個体を、サンダルで踏んだり素手で触ったりしないように注意します。
出会いやすい場面
ゴンズイは夜行性で、夜釣りで出会いやすい魚です。
堤防、テトラ周り、港内などで釣れることがあります。夜のカサゴ、メバル釣りで時々出会う魚です。
また、ゴンズイは群れで集まることがあり、「ゴンズイ玉」と呼ばれる黒いかたまりのように見えることもあります。堤防の岸壁寄りに群れているのを見かけることがあります。
釣り上げた時の対策
ゴンズイが釣れたら、素手では触らないようにします。
フィッシュグリップで固定し、プライヤーや針外しを使って針を外します。
ただし、暴れる個体を無理に外そうとすると刺される危険があります。
怖い場合や安全に外せない場合は、ハリスごと切って海へ返す方が安全です。
雑巾やタオルで包めば大丈夫だと思いがちですが、ゴンズイの棘は硬く、布越しでも危険なことがあります。
雑巾を過信せず、道具を使うか、無理なら切る判断をします。
刺された時の対処
ゴンズイの棘が刺さった場合は、まず安全な場所に移動します。
傷口を水道水などで洗い、見える範囲に棘が残っている場合は、無理のない範囲で取り除きます。
口で毒を吸い出すのは避けます。口の中に傷があると危険ですし、うまく毒を取り除けるとは限りません。
痛みが強い場合は、火傷しない程度のお湯で患部を温めると、痛みが和らぐことがあります。
熱すぎるお湯は火傷の原因になるため、45℃以下を目安にします。
痛みや腫れが強い、しびれがある、棘が残っているかもしれない場合は、無理に様子を見ず医療機関を受診します。
③クラゲ類(水クラゲ・赤クラゲ)

生物の特徴
水クラゲ
水クラゲは海でよく見かける一般的な白いクラゲです。毒は存在するものの非常に微弱であり、痛みを感じにくいことが多いです。。しかし、肌の弱い部位に当たると痛みを感じることがあるため、積極的に触りに行くことは避けた方が無難でしょう。
赤クラゲ
赤クラゲは、傘に赤っぽい縞模様があるクラゲです。
長い触手を持っており、この触手に触れるとピリピリとした痛みやかゆみが出ることがあります。
乾燥した触手でも刺激になることがあるため、見た目以上に注意が必要です。
出会いやすい場面
クラゲ類は、春から秋にかけて海面や港内で見かけることがあります。
潮や風の向きによって、堤防際や船の周りに流れてくることもあります。
釣りでは、クラゲ本体を釣るというより、仕掛けやラインに触手が絡むことがあります。
特に赤クラゲの触手は細く、海藻ごみのように見えることがあるため注意が必要です。
ラインに絡んだ時の対策
ラインやリールにクラゲの触手が絡んだときは、素手で触らないようにします。
不要なタオル、手袋、プライヤー、ラインクリーナーなどを使って、直接触れないように取り除きます。
触手を拭き取ったタオルの面には、刺激の原因になるものが残っていることがあります。
その面で手や顔を拭かないように注意します。
また、クラゲの触手に触れた可能性がある手で、目をこすらないようにします。
目に入ると強い痛みにつながることがあるため、クラゲが多い日は特に注意が必要です。
刺された時の対処
クラゲに刺された、または触手に触れた場合は、まず患部をこすらないようにします。
皮膚に触手が残っている場合は、素手で触らず、ピンセット・手袋・ビニール袋などを使って取り除きます。
真水で洗うと、クラゲの刺胞が刺激されて症状が悪化することがあります。
洗い流す場合は、海水でやさしく流します。
酢は、クラゲの種類によって有効な場合と逆効果になる場合があります。
赤クラゲでは逆効果になることがあるため、種類が分からない場合は自己判断で酢を使わない方が安全です。
痛みや腫れが強い場合、目に入った場合、息苦しさや全身のじんましんなどが出た場合は、無理に様子を見ず医療機関を受診します。
④ カツオノエボシ

生物の特徴
カツオノエボシは、青く透き通った浮き袋のような部分を持つ生き物です。
一見クラゲのように見えますが、一般的なクラゲとは少し違い、ヒドロ虫の仲間が集まった群体です。
海面に出ている青い浮き袋の下には、長い触手が伸びています。
危険なのは主にこの触手で、触れると電気が走るような強い痛みが出ることがあります。
青いビニール片のように見えることもありますが、見た目のきれいさに反して危険性の高い生き物です。
自分で泳ぎ回るというより、浮き袋で海面に浮き、風や潮に流されて移動します。
出会いやすい場面
カツオノエボシは、普段の堤防釣りで毎回出会う生き物ではありません。
ただし、黒潮や暖流の影響を受ける太平洋側の海岸では、漂着することがあります。
特に注意したいのは、初夏から秋にかけて、南風が続いたあとや台風通過後です。
海面に浮いて流れてきたり、砂浜や堤防まわりに打ち上げられていたりすることがあります。
釣り場では、堤防、砂浜、サーフ、港周りなどで見かけることがあります。
本体を釣り上げるというより、漂っている個体を見かけたり、ラインに触手が絡んだりする形で遭遇することがあります。
特に風が強い日や、海岸に漂着物が多い日は、足元にも気をつけます。
死んだように見える個体でも、触手に毒が残っていることがあるため、砂浜に落ちているものにも触らない方が安全です。
見つけた時・ラインに絡んだ時の対策
カツオノエボシを見つけたら、近づかず、触らないようにします。
子どもや同行者が近くにいる場合は、青くてきれいに見えても触らないように伝えておきます。
ラインや仕掛けに触手らしきものが絡んだ場合は、素手で触らないようにします。
無理に取り除こうとせず、状況によってはラインを切る判断も必要です。
タオルや手袋を使う場合でも、触手が付いた面で手や顔を拭かないようにします。
特に目をこすると強い痛みにつながることがあるため、触った可能性がある手で顔を触らないようにします。
刺された時の対処
カツオノエボシに刺された場合は、まず釣りを中断し、安全な場所へ移動します。
強い痛みで慌てて動くと、転倒や落水につながることがあるため、無理に釣りを続けないようにします。
皮膚に触手が残っている場合は、素手で触らないようにします。
ピンセット、手袋、ビニール袋、プラスチック板などを使い、できるだけ刺激しないように取り除きます。
真水や酢で洗うのは避けます。
カツオノエボシの場合、真水や酢が刺激になり、症状を悪化させることがあります。
洗い流す場合は、海水でやさしく流します。
痛みが強い場合、腫れが広がる場合、息苦しさ、めまい、吐き気、全身のじんましんなどが出た場合は、すぐに救急要請や医療機関の受診を考えます。
⑤ ウミケムシ(海毛虫)

生物の特徴
ウミケムシは、ゴカイの仲間に近い海の生き物です。
体長は10センチほどのものが多く、全身に白っぽい毛をまとっています。地上での動きは遅いですが、全身の毛に素手で触れると毛が刺さりその体毛は海毛虫から抜け落ちます。体毛には「コンプラニン」という毒が含まれており、ガラス繊維状の鋭い毛になっています。刺さると痛み、かゆみ、腫れ、湿疹などの症状が出ます。
多くの場合、命に関わるような毒ではありませんが、強いかゆみや痛みが長く続くことがあります。
出会いやすい場面
ウミケムシは、投げ釣りやぶっこみ釣りで釣れることがあります。
キス釣り、カレイ釣り、夜釣りなどで、海底に仕掛けを置いていると外道として掛かることがあります。
釣り上げたときだけでなく、堤防や砂浜に落ちている個体にも注意が必要です。
他の釣り人が針から外して、そのまま足元に残していることもあります。
特にサンダルや素足に近い履物だと、踏んだときに毛が刺さる可能性があります。
堤防で足元に見慣れない毛虫のような生き物が落ちていたら、近づかない方が安全です。
釣り上げた時の対策
ウミケムシが釣れたら、素手で触らないようにします。
プライヤー、火ばさみ、魚ばさみなどを使い、体に直接触れないようにして針を外します。
暴れている個体を無理につかもうとすると、毛が手に刺さることがあります。
安全に外せない場合は、ハリスごと切る判断も必要です。
また、釣り場に放置すると、次に来た人が踏んだり触ったりする危険があります。
処理する場合も素手では触らず、周囲の人の足元に残さないようにします。
刺された時の対処
ウミケムシの毛が刺さった場合は、まず患部をこすらないようにします。
こすると細かい毛が折れたり、さらに皮膚に入り込んだりすることがあります。
毛が残っている場合は、ガムテープやセロハンテープなどを軽く当てて、見える範囲の毛を取り除きます。
素手で抜こうとすると、指にも刺さることがあるため避けます。
その後、患部を水道水などで洗い、必要に応じて消毒します。
痛み、かゆみ、腫れが強い場合や、毛が多く残っている場合は、無理に自分で処理せず医療機関を受診します。
⑥ アイゴ

生物の特徴
アイゴは、平たい体つきの海水魚です。
背びれや腹びれが目立ち、体は茶色っぽく、白っぽい斑点が入ることがあります。
葉っぱのような見た目が特徴的です。
危険なのは、背びれ・腹びれ・尻びれにある毒棘です。
ヒレの棘に刺されると、強い痛みや腫れが出ることがあります。
アイゴは食べられる魚ですが、毒棘の処理に慣れていないと危険です。
また、内臓や処理の仕方によっては独特のにおいが出ることがあり、釣り人の間では好みが分かれる魚でもあります。
出会いやすい場面
アイゴは、堤防、磯、港周り、海藻の多い場所などで釣れることがあります。
海藻を食べる魚なので、藻場や岩礁まわりで見かけることがあります。
釣りでは、フカセ釣り、ウキ釣り、サビキ釣りなどで外道として掛かることがあります。
小型の個体でも毒棘は危険なので、「小さいから大丈夫」と思って素手でつかまないようにします。
釣り上げた時の対策
アイゴが釣れたら、まず素手でつかまないようにします。
フィッシュグリップで固定し、プライヤーや針外しを使って針を外します。
暴れている個体を無理に押さえようとすると、背びれや腹びれの毒棘が手に刺さることがあります。
安全に外せない場合は、ハリスごと切る判断も必要です。
持ち帰って食べる場合は、毒棘の位置を確認し、キッチンバサミなどで棘を処理してからさばきます。
毒棘の処理に慣れていない場合は、無理に持ち帰らない方が安全です。
刺された時の対処
アイゴの棘が刺さった場合は、まず安全な場所に移動します。
傷口を水道水などで洗い、見える範囲に棘が残っている場合は、無理のない範囲で取り除きます。
口で毒を吸い出すのは避けます。口の中に傷があると危険ですし、うまく毒を取り除けるとは限りません。
痛みが強い場合は、火傷しない程度のお湯で患部を温めると、痛みが和らぐことがあります。
熱すぎるお湯は火傷の原因になるため、45℃以下を目安にします。
痛みや腫れが強い、しびれがある、棘が残っているかもしれない場合は、無理に様子を見ず医療機関を受診します。
⑦ アカエイ

生物の特徴
テレビなどでもよく紹介される実は毒があるシリーズの代表格。アカエイです。
アカエイは、平たい体をしたエイの仲間です。
海底の砂地や砂泥底にいることが多く、砂に潜ってじっとしていることがあります。
危険なのは、尾にある毒棘です。
尾をムチのように振ったとき、この毒棘が足や手に刺さることがあります。
毒棘は細い針というより、硬く鋭いトゲに近いものです。
刺さると強い痛みが出るだけでなく、傷が深くなることがあります。
アカエイは、こちらから攻撃してくる魚というより、踏まれたり押さえつけられたりしたときに身を守ろうとして尾を振る魚です。
見つけても近づかず、触らないようにします。
出会いやすい場面
アカエイは、砂地、干潟、河口、港周り、サーフなどで見かけることがあります。
浅い場所にも入ってくるため、海水浴場やウェーディング中に遭遇することもあります。
釣りでは、ぶっこみ釣り、投げ釣り、泳がせ釣りなどで掛かることがあります。
大型の個体が掛かると強く引くため、最初は大物魚と勘違いすることもあります。
また、浅瀬を歩いているときに、砂に隠れているアカエイを踏んで刺されることがあります。
砂地や河口で立ち込む場合は、足を大きく踏み出すより、すり足気味に歩いてエイを刺激しないようにします。
釣り上げた時の対策
アカエイが釣れた場合は、無理に素手で扱わないようにします。また、堤防や船上に上げると暴れて危険な場合があります。
大型の場合は、陸にあげるのが一苦労ですので、大抵の場合はハリスごと切り落とすのが無難でしょう。
小型の場合でも、尾を振って毒棘を刺してくることがあるため、近づきすぎないことが大切です。
どうしても針を外す場合は、長めのプライヤーや魚ばさみを使い、尾の動く範囲に手足を入れないようにします。
尾を踏んで押さえつけるような処理は、刺される危険があるため避けます。
周囲に人がいる場合は、暴れた尾が当たらないように距離を取ってもらいます。
アカエイは、自分だけでなく周りの人にも危険が及ぶ魚です。
刺された時の対処
アカエイに刺された場合は、まず釣りを中断し、安全な場所へ移動します。
出血している場合は、清潔なタオルやガーゼなどで傷口を直接圧迫します。
傷口は海水でやさしく洗い、砂や汚れを流します。
ただし、棘が深く刺さっている場合や、棘が残っているか分からない場合は、無理に引き抜かないようにします。
強く縛って血流を止めるような処置は避けます。
傷口の周囲を圧迫して止血し、できるだけ早く医療機関を受診します。
痛みが強い場合は、火傷しない程度のお湯で患部を温めると痛みが和らぐことがあります。
ただし、傷が深い、大量に出血している、体調が悪い、棘が残っている可能性がある場合は、温めることより受診を優先します。
刺された場所が足や手でも、アカエイの傷は深くなることがあります。
強い痛み、腫れ、大量出血、しびれ、気分不良、息苦しさがある場合は、迷わず救急要請を考えます。
⑧ スズメバチ

生物の特徴
スズメバチは、黄色や黒っぽい体色をした大型のハチです。
海の生き物ではありませんが、堤防、磯、山に近い漁港、河口まわりなど、釣り場周辺で出会うことがあります。
危険なのは、腹部の先にある毒針です。
刺されると強い痛みや腫れが出ることがあり、人によっては全身症状が出ることもあります。
スズメバチは巣を守る性質が強く、巣に近づいたり、手で払ったり、大きな動きをしたりすると刺激になることがあります。
単独で飛んでいるように見えても、近くに巣がある可能性があるため注意が必要です。
出会いやすい場面
スズメバチは、夏から秋にかけて活動が目立ちます。
特に秋は個体数が増え、釣り場でも見かける機会があります。
釣り場では、山や林が近い堤防、磯、河口、漁港の植え込み周辺などで遭遇することがあります。
フカセ釣りのコマセ、魚のにおい、甘い飲み物、食べ物のにおいに寄ってくることが多々あり、しつこく周囲を飛ぶことがあります。
また、足場の悪い場所でスズメバチが近づいてくると、慌てて逃げようとして転倒する危険もあります。
刺されることだけでなく、驚いて落水したり足を滑らせたりすることにも注意が必要です。
寄ってきたときの対処
スズメバチが近づいてきたときは、手で払わないようにします。
急に走ったり、大声を出したり、竿やタモで追い払ったりすると、刺激になることがあります。
まずは落ち着いて、顔や頭を守りながら、ゆっくりその場を離れます。
しつこく周囲を飛び回る場合や、何度も同じ方向から飛んでくる場合は、近くに巣がある可能性があります。
その場合は、無理に釣りを続けず、場所を変える判断も必要です。
刺された時の対処
スズメバチに刺された場合は、まずその場から離れます。
近くに巣があると、続けて刺される危険があります。
刺された部分は流水で洗い、保冷剤や濡れタオルなどで冷やします。
痛みや腫れが強い場合は、無理に釣りを続けず、医療機関の受診を考えます。
息苦しさ、めまい、吐き気、全身のじんましん、顔色が悪い、意識がぼんやりするなどの症状が出た場合は危険です。
アナフィラキシーの可能性があるため、すぐに救急要請を考えます。

船の上は逃げ場が少ないので、手で払わず、落ち着いて距離を取るしかないんよね……。
せんちょの危険生物ヒヤリハット集
ここからは、実際に釣り場でやらかしかけた話です。
危険生物は、図鑑で見るだけなら「ふーん」で終わりますが、釣り場では一瞬の油断でやられることがあります。
小さいカサゴだと思ってハオコゼに手を出した話
昔、小さいカサゴのような魚が釣れたと思い、普通に針を外そうとしたことがあります。
見た目も小さいし、まあ大丈夫やろう。
そう思って手で触ろうとした瞬間、魚がぴょんと跳ねました。
そのときに手に刺さり、そこからズキズキとした痛みが続きました。
じくじく電気が走るような痛みで、しばらく釣りどころではありませんでした。
小さい魚でも、正体が分からないなら素手で触らない。
ハオコゼのような毒棘を持つ魚は、見た目の小ささで油断すると普通に痛い目を見ます。

とにかくこいつは痛ぇ。情けより安全優先で、素手で外さずプライヤーかハリス切りやで。
赤クラゲの触手を海藻ごみだと思って触った話
リールまわりに、海藻のようなごみが絡んだことがあります。
そのときはクラゲの触手だと思わず、普通に手で取ってしまいました。
すると、手先がピリピリ痛み、数時間ほど違和感が残りました。
さらに最悪だったのが、その手で目をこすってしまったことです。
目がかなり痛くなり、病院を受診することになりました。
クラゲ本体が見えていなくても、ラインやリールに触手が残っていることがあります。
クラゲっぽいもの、ぬるっとした繊維のようなものが付いていたら、素手で触らず、目も絶対にこすらない方が安全です。

めっちゃ目腫れました。クラゲっぽいものを触った手で、目だけは絶対こすったらだめです。
堤防に落ちていた海毛虫をサンダルで踏んだ話
堤防で、落ちていた海毛虫をサンダルで踏んでしまったことがあります。
釣り人が釣り上げたあと、そのまま放置したものだったのかもしれません。
踏んだあと、足に強いかゆみが出て、かなり不快でした。
海毛虫は、釣れているときだけ危ないわけではありません。
堤防に落ちているもの、干からびかけているものでも、素手で触ったり踏んだりしない方が無難です。
釣り場では、足元も意外と大事です。
サンダルだけで歩くと、海毛虫や魚のトゲ、針などを踏むリスクがあります。
フカセ釣り中にスズメバチが寄ってきた話
フカセ釣りをしていたとき、コマセのにおいにスズメバチが寄ってきたことがあります。
しかも、足場が悪くて逃げ場が少ない場所でした。
手で払うのも怖い。走って逃げるのも危ない。
結局、その場でじっとして、通り過ぎるのを待つしかありませんでした。
スズメバチは、慌てて手で払うと刺激してしまうことがあります。
足場の悪い場所では、逃げようとして転倒する危険もあります。
コマセを使う釣りでは、ハチが寄ってくることも想定しておいた方がいいです。
逃げ場のない場所、足場の悪い場所での釣りは、それだけでリスクが上がります。

黒っぽい服は反応されやすいので、白っぽい服で日焼け対策と両立するのは合理的やな。
調理中のカサゴのヒレにも刺さった話
危険なのは、釣り場だけではありません。
カサゴを調理しているとき、ヒレのトゲが手に刺さることがよくあります。
そのあと数時間、じくじくとした痛みが毎回続きました。
カサゴは普通においしい魚ですが、頭やヒレまわりには硬いトゲがあります。
釣ったあと、締めたあと、持ち帰ったあとでも油断はできません。
釣り場で危険生物を避けても、台所で刺さったら結局痛いです。
トゲの多い魚をさばくときは、ヒレの位置を確認しながら、無理に握り込まないようにします。
まとめ|危険生物は知っていれば避けられる
海釣りでは、狙った魚だけでなく、毒棘のある魚、クラゲ、海毛虫、スズメバチなどに出会うことがあります。
危険生物への対策で一番大事なのは、正体が分からないものを素手で触らないことです。
迷ったときは、次の基準で考えます。
・知らない魚や生き物は素手で触らない
・毒魚かもしれない魚は、フィッシュグリップやプライヤーを使う
・無理に針を外さず、危ないと感じたらハリスごと切る
・クラゲの触手がついた手で目をこすらない
・堤防に落ちている生き物も踏まない、触らない
・刺されたあと痛みや腫れが強い場合は、無理せず医療機関を受診する
危険生物の知識は、釣果を増やすための知識ではありません。
でも、楽しい釣行を台無しにしないためには、とても大事な知識です。
魚は逃しても、手と足と目は守りましょう。
参考情報
・日本中毒情報センター:魚刺傷・腔腸動物(クラゲなど)刺傷について
・日本ライフセービング協会:クラゲにさされたら
・日本ライフセービング協会:アカクラゲ、カツオノエボシに関する情報
・豊島区:ハチに刺されたときの応急処置
終いに!
海で出会う危険生物、意外と身近に感じたのではないでしょうか。楽しい海レジャーを台無しにしないためにも、危険な生物について最低限の知識を頭に入れておけば、きっと冷静に対処できるはず!
皆さん、フィッシュグリップとプライヤーは持ったか!では海釣り行ってらっしゃい!
