【初心者さまガイド】船のタイラバ入門(真鯛) | 釣って食べるための仕掛け・誘い方・釣れない時の考え方
はじめに!

さて、本日は最も筆者の愛する、真鯛釣りの記事でございます。かれこれ真鯛釣りを始めて10年ほど経ちました。この記事を書きながら、始めたころの苦々しい記憶がよみがえってきました。
私の船釣りのデビュー戦といえば、タイラバでした。何十回と失敗釣行(ボウズ)を重ね、ようやっと安定した釣果が出るまで5年かかりました。本記事では、この10年で培った釣り方のコツをバラまきます。
船の真鯛釣りはどんな釣り?
船から狙う真鯛の基本
船の真鯛釣りは、船長が潮や魚探の反応を見ながらポイントへ入ってくれるため、初心者でも真鯛に出会える可能性が高い釣りです。
ただし、船宿・乗合船によって釣り方は異なります。タイラバ、真鯛サビキ、胴付き仕掛け、ひとつテンヤなど、同じ真鯛狙いでも使う仕掛けやオモリ号数が変わります。
そのため、初心者はまず船宿の指定仕掛けを確認し、船長の指示する水深や棚に合わせることが大切です。
真鯛釣りでは、魚のいる層に仕掛けを通すことが重要です。タイラバなら底を取って巻く。サビキや胴付きなら指示棚に合わせる。この基本を押さえるだけでも、釣り方の理解がかなり楽になります。
真鯛が釣れやすい時期
真鯛は一年を通して狙える魚ですが、船釣りで特に狙いやすいのは春と秋です。
春の目安は、3月〜5月ごろです。
この時期は産卵を意識した大型の真鯛が浅場寄りに入ってくることがあり、いわゆるノッコミダイの時期と呼ばれます。良型の真鯛を狙いやすい季節なので、大きい真鯛を釣りたい人にとっては外せないタイミングです。
秋の目安は、9月〜11月ごろです。
水温が少しずつ落ち着き、真鯛がエサをよく食べる時期になります。春のような大型狙い一辺倒というより、アタリが出やすく、数釣りも期待しやすい季節だと感じます。初心者が船の真鯛釣りに挑戦するなら、秋はかなり入りやすい時期です。
一方で、6月〜8月の夏や、12月〜2月の冬でも真鯛は釣れます。
ただし、夏は小型が多くなったり、冬は水温低下で反応が渋くなったりすることがあります。
もちろん、真鯛の釣れ方は地域・水温・潮・ベイトの状況によって変わります。
そのため、釣行日を決める時は「春だから釣れる」「秋だから釣れる」と決めつけず、船宿の直近釣果を確認してから予約するのがおすすめです。
船のタイラバで使う仕掛け!
船宿によっては、真鯛サビキや胴付き仕掛けで狙う場合もあります。
ただし、仕掛けの長さ・オモリ号数・エサの有無・狙う棚は地域や船宿で変わります。
この記事では、船の真鯛釣りの中でも、初心者が始めやすく、筆者自身も長く続けているタイラバを中心に解説します。
真鯛サビキや胴付き仕掛けで釣行する場合は、予約時に船宿へ必要な仕掛けを確認してください。
タイラバとはどんな釣りか
タイラバは、船から真鯛を狙う代表的な釣り方の一つです。

ヘッドと呼ばれるオモリに、ネクタイ・スカート・フックを組み合わせた専用の仕掛けを使います。エサは使わず、仕掛けを海底まで落としてから一定速度で巻き上げ、真鯛に食わせる釣りです。
基本の動作はとてもシンプルです。
- 仕掛けを落とす
- 底を取る
- 一定速度で巻く
大きくしゃくったり、難しいアクションを入れたりする必要はありません。そのため、船釣り初心者でも始めやすい釣り方だと思います。ただし、シンプルだから簡単に釣れるというわけではありません。
底を取れているか。
巻き速度が安定しているか。
アタリが出た時に焦って合わせていないか。
その日の潮や水深に合った重さを使えているか。などなど・・・・
こうした小さな差で、釣果がガラッと変わります。
タイラバは「落として巻くだけ」に見えますが、実際には底取り・巻き速度・仕掛けの重さ・ネクタイの色や形を調整しながら、真鯛の反応を探っていく釣りです。
タイラバの基本仕掛け
タイラバの仕掛けは、大きく分けると以下のような構成です。
ロッドとリール。
PEラインとリーダー。
タイラバ本体。
見た目はシンプルですが、それぞれ役割があります。
ロッドは、真鯛のアタリを弾かず、食い込みを助けるために使います。リールは、一定速度で巻き続けるために重要です。道糸とリーダーは、感度と強度のバランスに関わります。タイラバ本体は、真鯛に見せる部分なので、重さ・色・ネクタイの形で反応が変わります。
水深や潮の速さによって、使いやすいタイラバの重さやラインの太さは変わります。初めて利用する船宿では、予約時に、「タイラバは何gを用意すればよいか」「PEラインは何号がよいか」「レンタルタックルはあるか」を確認しておくと安心です。以下の章で道具のそれぞれを解説します。
ロッド
タイラバでは、専用ロッドとベイトリールを使うのが基本です。ロッドは、真鯛のアタリを弾きにくい柔らかさと、魚を浮かせるための粘りがあるものが使いやすいです。
真鯛のアタリは、最初から大きく竿が曲がるとは限りません。コツコツと小さな反応が出てから、少しずつ食い込んでいくことがあります。この時にロッドが硬すぎると、真鯛が違和感を覚えたり、フックが掛かる前に離したりすることがあります。
一方で、柔らかければ何でもよいわけではありません。真鯛が掛かった後は、魚の引きに耐えて浮かせる力も必要です。
そのため、タイラバ専用ロッドのように、穂先はしなやかで、全体には粘りのある竿が扱いやすいです。
リール
バーティカル(垂直)でタイラバを動かす場合、ベイトリールがかなり使いやすいです。
タイラバでは、仕掛けを落として底を取り、着底したらすぐに巻き始める動作を繰り返します。ベイトリールはクラッチ操作で落としやすく、ハンドルを回せばすぐ巻き上げに移れるため、底取りから巻き始めまでの流れがスムーズです。
また、一定速度で巻き続けやすい点もタイラバと相性がよいです。カウンター付きリールなら、水深やヒットした棚も確認しやすくなります。初心者から上級者までかなり便利です。
道糸/リーダー
タイラバでは、道糸にPEライン、リーダーにフロロカーボンを使うのが一般的です。
PEラインは細くて感度がよく、底取りや小さなアタリを感じやすいのが特徴です。タイラバは海底まで仕掛けを落とす釣りなので、着底が分かりやすいことは大きなメリットになります。
一方で、PEラインは擦れに弱い面があります。そこで、PEラインの先にフロロカーボンのリーダーを結びます。リーダーを入れることで、真鯛の引きや根ズレへの対応力を上げることができます。
PEラインやリーダーの太さは、海域・水深・潮流・船宿の方針によって微妙に変わりますが、基本方針は魚にプレッシャーを与えづらい×潮の影響を受けにくい、可能な範囲で細めのものを選ぶのがよいと考えています。
※浅場中心なのか。深場まで狙うのか。潮が速い海域なのか。
大きい真鯛が混じる場所なのか。こうした条件で本来適した号数は変わります。
我が家の装備は基本、PE 0.8号 フロロカーボン 3号(12lb)を200m巻き、標準装備しています。

そもそもアタリを出すのが難しい釣りなので、アタリがとりやすい装備が最初は吉やで。
タイラバ(錘/ラバー)
この釣りの要。錘、ラバー、フックが一体型になっているタイラバです。
タイラバ本体は、主にヘッド、ネクタイ、スカート、フックで構成されています。
ヘッドはオモリの役割をする部分です。水深や潮の速さに合わせて重さを選びます。軽すぎると底が取りにくく、重すぎると仕掛けの動きが不自然になったり、巻きが重くなったりします。
初心者の場合は、まず船宿が案内している重さを基準にするのが安心です。
私の釣行では、シルエットが大きすぎるとアタリが減ると感じる場面がありました。そのため、潮が緩く底が取れる時は、できるだけ軽めのヘッドから試すことが多いです。45gの使用から刻んで、120g程度まで持っておけば安心です。
無垢の金属面むき出しのものでも問題なく釣ることができます。
ネクタイやスカートは、真鯛にアピールする部分です。色や形によって動き方が変わり、真鯛の反応が変わることがあります。
定番カラーとしては、オレンジ系、赤系、ゴールド系などが使われることが多いです。ただし、日によって反応する色は変わります。最初は定番色を中心にいくつか用意し、反応がない時に少しずつ変えていくとよいです。
市販のタイラバには、ヘッドとネクタイを交換しやすいタイプもあります。最初は、カーリー系、ストレート系、ゼブラ系などをいくつか用意しておくとローテーションしやすいです。
シルエットが大きくなり、釣果が落ちる感覚があるため、我が家ではスカートは外して、ネクタイのみで釣りしています。
ネクタイと共に、針を忍ばせて、この針で真鯛の口を捉えます。
「鯛の実」を例に出すと、リーダーと直接2本針と結び、ヘッドで連結部を覆う形のものが多いです。糸ではなく、編み込みの紐を使っていることが多いです。
針先が鈍っていると、せっかくアタリがあっても掛かりが悪くなることがあります。根掛かりした後や、何度か魚を掛けた後は、針先を確認しておくと安心です。
鯛の誘い方!
まずは底を取る
フリーフォールでまずは海底まで落とします。底に落ちると、糸のテンションがふと緩む瞬間が来るので、着底後すぐに、一定の速度で巻き始めます。着底後すぐ巻き始める理由として、フォール中のタイラバに興味を持った鯛が居た場合、着底後すぐ直前まで追ってきている可能性があります。
着底に気づかず、着底したままアクションがない状態が長く続くと、鯛の興味がなくなり、散っていきます。着底直後は、チャンスタイムであることを意識しましょう。また、タイラバは海底をコロコロ転がるため、長く着底すると一瞬で根掛かりし、ロストの原因となります。
巻き速度を安定させる
タイラバでは、巻き速度を安定させることが大切です。
タイラバは、竿で大きくアクションを入れる釣りではありません。巻くことでネクタイやスカートが自然に動き、真鯛にアピールする仕掛けです。
真鯛は、タイラバを見つけると後ろから追いかけてきて、ネクタイやフック周りに何度も触るようにアタックすることがあります。この時に巻き速度が急に変わると、追っていた真鯛が違和感を持ち、食い込む前に離れてしまうことがあります。そのため、基本は一定速度で巻き続けます。
また、巻き数は、装備しているベイトリールの径にもよりますが、およそ10巻して、フォールを繰り返すことが多いです。
アタリがあっても即合わせ厳禁!
タイラバでは、アタリが出てもすぐに大きく合わせない方がよい場面が多いです。
竿先にコツコツと反応が出ると、つい合わせたくなりますが、その段階では真鯛がまだネクタイやフック周りをついばんでいるだけのことがあります。
ここで大きく合わせると、仕掛けが真鯛の口元から離れてしまい、せっかくのチャンスを逃すことがあります。
アタリが出ても、まずは巻く速度を変えずにそのまま巻き続けます。
真鯛がしっかり食い込むと、竿が大きく曲がり、重みが乗ってきます。
重みが乗ったら、強く竿をあおるというより、巻き続けながら針を掛けるイメージです。
掛かった後もテンションを抜かず、一定の速度で淡々と巻き上げましょう。ゴンゴンと頭を叩くような特徴的な当たりがあれば真鯛の可能性が高いです。
真鯛が釣れないときに見直すこと(釣り方のコツ)
巻き速度を変える
タイラバでは、巻き速度を安定させることが大切です。
タイラバは、竿で大きくアクションを入れる釣りではなく、巻くことでネクタイやスカートを自然に動かす釣りです。巻き速度が急に変わると、追ってきた真鯛が違和感を覚え、食い込む前に離れてしまうことがあります。
そのため、アタリが出てもすぐに止めたり、大きく合わせたりせず、同じ速度で巻き続けるのが基本です。
ただし、毎回同じ速さで巻くという意味ではありません。反応がない時は、1投ごとに「少し速くする」「少し遅くする」といった形で、真鯛が反応する速度を探ります。
1回の巻き上げ中に速度をバラバラにするのではなく、1投ごとに巻き速度を変えて反応を見る。この考え方を持つと、タイラバの巻き速度を調整しやすくなります。
まずは、次の3段階で考えると分かりやすいです。
- ゆっくり:2秒でハンドル1回転
- 普通:1秒でハンドル1回転
- 少し速め:1秒でハンドル1.5〜2回転
この3段階を意識するだけでも十分です。
もし、アタリが出た速度があれば、その速度をしばらく続けます。
真鯛が反応している巻き速度を見つけることが、タイラバではかなり大事です。
アタリはあるのに食い込まない場合
ネクタイを鯛が引っ張って、食い込まなかった状況でよく起こります。
そのまま速度を変えず、無心で巻き続けましょう。高確率で追い食いが来ます。「アタった!」とテンションが上がって巻き取り速度を速める、遅くすると違和感を覚えて追い食いが減る感覚があります。速度を変えず無心で巻き続けましょう。
ネクタイ・カラーを変える
まずはオレンジ系や赤系から始めるのがおすすめです。タイラバでは定番色で、幅広い状況に対応しやすいカラーです。
濁り潮・曇り・朝夕のマズメでは、オレンジ、チャート、ゴールドラメ、グロー系など、少し目立つ色を試します。
澄み潮・晴天・光量が多い日は、赤、ブラウン、グリーン、黒系など、少し落ち着いた色が合うこともあります。
小魚を意識するならシルバー系やナチュラル系。甲殻類を意識するなら赤・オレンジ・ブラウン系。イカやゴカイのような細長いベイトを意識するなら、白系やグロー系も候補になります。
大事なのは、釣れていないのに同じ色を信じすぎないことです。反応がない時は、目立たせるのか、なじませるのかを考えながら、ネクタイカラーを変えてみましょう。そして、釣れた周囲のカラーをしっかり観察しましょう。それに揃えるのが、最も早い正解を引きやすいコツです。
船長の指示棚を守る
真鯛は底付近で反応することが多いですが、状況によっては中層付近まで浮いていることもあります。
その際は、「底から〇mまで」「水深〇m付近」など、船長が反応のある棚を教えてくれることがあります。その層をしつこく、いろいろな巻き速度で通過させてください。深度メーターがついているベイトリールは、棚管理が楽です。機能がついていないベイトリールは、PEの色(10mごとの色変化)で棚深さの管理をしましょう。
底をねちねち攻めるのも戦法の一つ
魚影が底に集中している場合や、アタリが底の方に集中することがかなり多いため、筆者は、10巻もせず、5巻きでフォールを繰り返すねちねち戦法をとることが多々あります。これをやっていると、外道でアコウが付いてくることも。。。。体感ですが、アタリがかなり増えます。
アタリはあるのに針掛かりが甘い場合は、針の確認を
針の鈍りの簡易チェック方法があります。
針先を爪に軽く当てて、横滑りしないかを確認します。強く押し当てると危ないので、軽く触れる程度で十分です。横滑りせず、ㇰっと爪に引っかかるものは、まだ大丈夫。一方滑る場合は即交換もしくは、その場でやすりがあれば研ぎましょう。
我が家では、タイラバを手元に戻した時には、逐一確認を入れるようにしています。針先をこまめに確認するようにしてから、掛かりの甘さでバレる場面は減ったと感じています。
自分から離れていく潮の時は、ちょい投げもあり。
鯛は基本、潮の流れに向かって泳いでいることが多いです。この時、自分の背後からくるくる舞うタイラバが通過してくると、思わずそれを追いかけて口を使いやすくなります。
つまり、船上の自分から潮が離れていく方向に流れている場合、その流れの方向に向かって少し遠投をします。(周りの人に迷惑にならないように注意)
すると突然やる気のなかった鯛たちにスイッチが入ることがしばしばあります。
※ただし、船長からキャスト禁止の案内がある場合や、周囲とラインが交差しそうな場合は行いません。
タイラバ回収時の巻きも最後まで丁寧に
タイラバ回収をする際、最後まで丁寧に巻き速度を安定させ、回収してください。
理由は、少し離れたところから見ていた鯛が水面付近で逃げられまいとやる気を出してくるパターンに何度か遭遇しました。最後まで丁寧に回収を続ければよいことがあるかも。
ポイント到着直後の一投目を大事にする
乗合船乗船時全般に言えますが、ポイント到着時の一投目は、スレていない鯛に自分のルアーだけがアピール可能なゴールデンタイム。本当に一投目で釣り上げる人過去に何人も見ました。
移動中に必ず準備、「どうぞ」の「ぞ」の字で投入し、先に底を取る癖をつけておきましょう。

釣りとは、確率を操作する遊びである。(ドヤ顔)
釣った真鯛をおいしく食べる
真鯛は、釣って楽しいだけでなく、食べてもおいしい魚です。
釣れた真鯛は、三枚おろしにして刺身や塩焼きにしたり、残ったアラを潮汁にしたりすると、無駄なく楽しめます。
今後、釣った真鯛をおいしく食べるための記事も順次まとめていきます。


・鯛の三枚おろし
・鯛の塩焼き
・鯛の潮汁
・煮つけ
・鯛の塩釜焼 などなど…
釣るところから食べるところまでつなげていくことで、真鯛釣りの楽しさの真価が発揮されます。というか、食べるまでが海釣りなのです。
まとめ
船タイラバは、「落として巻くだけ」に見えて、底取り・巻き速度・カラー選択・合わせのタイミングで釣果が大きく変わる釣りです。
まずは船宿の指定に合わせて道具を準備し、着底後すぐに一定速度で巻くことを意識しましょう。アタリが出ても焦って合わせず、重みが乗るまで巻き続けることが大切です。
反応がない時は、巻き速度・ネクタイカラー・狙う棚を少しずつ見直していきます。
真鯛は、釣って楽しく、食べてもおいしい魚です。
まずは基本を押さえて、船タイラバの一枚を目指してみてください。
釣って食べるまでが、真鯛釣りの一番おいしいところです。
終いに!

以上タイラバの使い方記事でした。乗合船は、最初難しいけど足しげく通えばタイラバから殺気と違和感が消え、タイが食らいつくようになってきます。練習と気合です。筆者は、きれいなご飯写真が撮れるよう、練習を重ねます。それでは次回の記事でお会いしましょう。さらば!
